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3大陸トーナメント(四カ国対抗)・オーストリアvs日本

オーストリア国旗

欧州でアウェイというのは本当に貴重な機会で、日本も歴史的に勝利が少ない。番組内でも紹介されていたトルシェ時代(ポーランドに2-0)とジーコ時代(チェコに1-0)の勝利。
それから(完全敵地ではないけれど)コンフェデ'05ドイツでギリシャを完封(1-0)した試合など。
だから、たとえ親善試合とはいえ(欧州の地で)欧州チームに勝利すればそれだけで歴史の一幕を見ることになる。
さて、今回は!?
スタジアムは来年のユーロ(スイスと共催)にあわせて新設されたモノらしいが芝がボコボコ。日韓WC前の埼玉スタジアムを思わせるコンディション。
余談だが、地図を見て驚いた。オーストリアは(北から時計まわりに)チェコスロバキアハンガリースロベニア、イタリア、スイス、リヒテンシュタイン、ドイツと8カ国!と国境を面している。世界広しといえどもこんな国、他にないのでは?(ちなみにタイは4カ国と国境を面す。どの国か分かります?)


オーストリアは組織的なサッカーをしてくるが、個人技という点では日本の中村、遠藤、稲本、松井らの日本人選手が凌駕していることに素直に驚く。海外に出ることが日本選手にも当たり前となったその歴史が証明。


結果が0−0で、おまけのPK決着だったので、感想は日本で印象に残った選手をポジション別に。

  • 田中達也アジアカップではなかった速さを持ち込んでくれたのが嬉しい。遠藤のFKに反応したシュートは完璧な動きだった。
  • 俊輔、遠藤のコンビは完全に定着した。ボールのさばき、サイド切り替えもシンプルだし的確。プレイも安定。久々の稲本は一番のクラッシャーぶり。頼もしく感じた。交代で入った松井……達也に交代って、ちょっと使われ方が?な感じ。2トップ下に松井、俊輔、遠藤という並びはダメだろうか。松井の「何かやってくれる」という期待感は日本選手の中ではピカイチ。もっと使って欲しい。
  • センターの中澤、闘莉王(これに鈴木啓太の組み合わせ)には安心感あり。これに比べるとサイドの駒野、加地には検討の余地、というより競争原理を持ち込んで欲しい。駒野は右が良いでは?とか。お隣スイスの中田浩二は呼んで欲しかった……

今回は勝てる試合を落とした、ということになるだろうが、ここは敵地でもあることだし、オーストリアサポーターに敬意を表して、次の強豪・スイス戦に期待したい
author:匠武士
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