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 タイで観た「誰も知らない」

日本では華氏911論争の中でも熱く語られたカンヌ映画祭・最優秀主演男優賞受賞作。
バンコクでは先月末より上映中。ようやく観ることができました。
なかなかコメントができなかった。
まちがいなく力作だけにコメントできなかった。
日本の今を語ろうとするとこの作品になってしまうのか。
この題材を選んでしまわなければならないのか。
見終わった後、しばらく考え込んでしまいました。
そんな中、以前一度拝見していたid:Dirk_Digglerさんの9月1日の記事、そして、id:erohenさんの8月24日の記事を読み、ボクの言いたい事は殆ど代弁してもらっている、そんな風に想いました。
どちらも正直で、かつ無駄な飾りの無い、優れた記事だと想います。
またその文章を読み返しながら、自分のこの作品への考えをいまだにめぐらせています。


タイで観る「誰も知らない」は辛すぎる。


観終わった後、ストーリーなどが書かれた映画館の広告に目を通すタイ人を見ました。
パンフレットなどの販売も無いタイでは異例の光景。
やはり彼らの中にも残るものがあったのでしょう。

author:タイで想う日々管理人