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 歓喜のバルサ、屈辱のマンU

人生そんなに甘くない

まさかこんな試合になるとは! 


CX西岡「マンチェスターUはこのままで終わるようなチームではありません」
そのまま終わっちゃいましたよ!!
いまや世界最高峰リーグであるプレミアで3連覇、今季も比類なき盤石さでプレミアはもとよりCLでも勝ち続けたあのマンUが、この結果、いや、このザマである。
2-0の試合でこれだけ印象に残るものは他にないかも。ここ10年のチャンピオンズリーグ決勝で最も忘れられない試合となった。貫徹して生放送を見ただけの甲斐があった。いや本当にフットボールの奥深さを示してくれた試合だった。
ポイントは2点目だった。2点目をどちらがあげるか。それがあのメッシの「頭」、ヘディング。小さな身体を目一杯伸ばして、しかし正確にゴールのファーサイドに送込む...降参である、まいった、あんなのも決められるとは。
思い直せば試合開始早々のCロナウドのFKこぼれだまをパクチソンが決めていれば...パクチソンはUCL決勝に出場した最初のアジア人だそうだ。昨季の決勝はベンチにも入れなかった。パクは欧州で最も名を挙げた素晴らしいプレーヤーだが、こんな試合になるとは本人もびっくりだろう。
開始10分でエトーがトーキックでバルサ最初のチャンスを決めた時から事態は一転した。なんなのか、この生き物のように移り変わるチームの心情とは。
WC決勝のレベルを凌ぐとも言われるUCL決勝。あのバルサのグランダーパスの速さ!と正確性。それを真似しても勝てない。結局チェルシーが示した戦いが最も現実的なバルサ対策だったのだ。最後の1分までそれを貫けたチェルシーヒディンクの戦いは間違ってなかった。ルーニーロナウドテベスベルバトフが揃った総攻撃はファーガソンの最後のあがきだった。これがあの「無敵」のマンUの今季最後の試合なのだ。最後に受けたこの洗礼。
CロナウドはこれがマンUでの最後のゲームとなるのだろうか? それでいいんじゃないか? 世の中、そううまくいくものではない。人生だってそうだろう? それはフットボールがこうやって教えてくれる、いつだって。
author:匠武士
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