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1−1、満員のスタジアムでタイ代表沈む(Asean Football Championship Final)

タイに住み始めて4年目、これほどの話題でサッカー・タイ代表の試合が行われたことは記憶にありません。
大会も由緒ある旧タイガーカップ、2年に1度の、東南アジアのサッカーファンが熱狂する大会のファイナル、しかも自国での試合。
聖地スパチャラサイは2時間で切符が売り切れ、立錐の余地も無い超満員。入れなかったファンのためにはスタジアム外にスクリーンが用意されました。
メディアの報道も過熱、タイの首相もサポーターに平静を呼びかけ、当日も厳戒な警備体制
この大舞台、タイ代表はしっかり勝つだけ!
午後7時キックオフ。
早くもファールの応酬、早めに応対をしなければまた試合が荒れる。今日はインドネシアのレフェリー、この裁きも試合に大きく影響しそう。
チャンスの数はタイが圧倒的。そして、タイが見事な先制弾!
ゴール前への軽く浮かせたパスを、頭でトラップ、そのまま右足でボレー、まるでセパタクローをみるようなアクロバティックなゴールでした……


と書いたのは試合前半までのこと。そのあとに訪れた現実に言葉を失いました。


後半も終始タイ代表のペース、その流れの中で1点取っていれば何の問題も無かった。
「取れる時に取っておかないと」
そんな典型的な試合になりました。
83分、シンガポールが交代で入れたFW選手、まだあどけなさの残る若い選手にドリブルで持ち込まれシュート、失点……1−1。トータルスコア、2−3でシンガポール優勝……
タイの選手は「サッカーの怖さ」を感じてくれたでしょうか。
われらが日本代表がドーハをはじめ、散々味わってきた「サッカーの怖さ」を。
実力で言えば明らかにタイ代表が上でした。しかし、ツメの甘さ、たった一発に泣いた。
これがサッカー。
凹むなあ……ちょっと凹んで言葉が出ません、すいません。