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それは116分の閃光(せんこう):チェルシーがFA杯制す

両チームとも「手の付けられないキレキレの選手」は居ませんでした。
ルーニーもCロナウドドログバもJコールも、後半から入ったロッベンにしても。
お互いを知り尽くした戦い、詰め将棋のような、お互いにスペースを与えない。
こんな場合の突破口はセットプレーとなりますが、両チームのセンターバック。ファーデイナンド&ヴィヂッチ、エシアン&Jテリーともミスをしない確実なプレーを心がけていました。これは感心するほど。こんなガチガチの試合はミスも得点契機になるだけに攻撃よりも守備に対する集中力が高いようにも。
スコアレスで進む試合はボール支配率も50:50、後半の途中から既に延長戦→PKという匂いがプンプンします。
延長になるとチェルシーは中盤にアシュリーコールを入れる徹底ぶり。さあPK戦のキッカーはどんな順番になるのか……頭の中はそんな気持ちに。
しかし! しかし!
それは116分のこと。
ミケルの出したボール→ドログバランパード→再びドログバへ。
ドログバファーディナンドのウラを取り完全フリー。突進してくるGKファンデルサルと交錯すしながら、左足のアウトサイドにボールをやさしく当て、ボールは無人のゴールに転がり込んでいく……
一瞬の出来事、極上のワンツー、落ち着いたフィニッシュ。
今季のマンUの強さって、取りこぼしの無さのようにも想いました。下位チームにしっかり勝ちを重ねた結果。しかし、一方では思いのほか強豪チーム相手に苦戦してきたような。CLでのミランしかり、そして今日の試合。
今回はチェルシーの勝利が妥当かもしれません、バランス的には。
しかし、まさか116分に。参りました。
最後まで観て良かったです。
これにて06-07シーズン・プレミア大団円、お疲れ様でした!
author:匠武士
*本家webタイで想う日々は毎日更新中です! 是非いらっしゃって下さい!