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フィッシュマンズ特集 on air

90年代に生み出された愛しい10枚のALと幾多の名曲たち。レゲエ、ダブ、ロックスティディを基調にロック、ファンク、ヒップホップの要素を溶け込ませたハイブリッドなサウンド。Vo佐藤伸治を99年に失いながらも、今なお音楽ファンのココロの中に行き続ける孤高のバンド、

らしい、Fishmansの特番をスペースシャワーTVで見る。
何故「らしい」としたかと言うと本当にボクは全然知らなかったのでFishmansのこと!
番組はドラマーの茂木欣一*1が下北沢など当時の想い出の地を訪れ、友人であるミュージシャンたちとラフな対談していき、そこにスペースシャワー秘蔵の映像を挟んでいく、という展開。
この対談相手のミュージシャンたちもなんとなくしか知らない人だらけで(苦笑)*2


想えば90年代、
ボク個人はバンドでPlayしてて、60,70'sのRock Music中心に演れる音楽を探してて、そういう意味では「その当時出てた音楽」に関しては無頓着だったかも。
そうボク個人にとって90年代は新着音楽空白時代だったのかもしれません。
仕事もタイトだったし。
宇宙 ベスト・オブ・フィッシュマンズ空中 ベスト・オブ・フィッシュマンズ
なぜ今ボクにとってフィッシュマンズなのか、
むろんこの↑ベストが注目作*3なんですが、
実はボクの今の専門?音楽にとってこのフィッシュマンズは非常に重要なキーワードになってるのです。


タイPOPミュージック最前線を聞いていくと
必ず突き当たるキーワードが日本の渋谷系とこのフィッシュマンズ
特に、タイのナンバー1オルタナバンド・モダンドッグ(moderndog)が
Fishmansの大ファンで
最新アルバムはZAK((フィッシュマンズUAのレコーディングエンジニア))氏にmixを依頼して作り上げたものなのです。
 モダンドッグ
韓国などでも熱狂的なファンがいるというフィッシュマンズ
いわば今のアジア音楽シーンにも大きな影響を与えたバンドでは? と。
しかしこの番組、出演者の紹介やコメントについてのテロップフォローはないわ、「TD」*4だの、同録*5テープだの専門ギョウーカイ用語もまんま垂れ流し。
やっぱりすごいですね、CSは(苦笑)。
過去映像の年代くらいはシーンごとにテロップ入れた方が視聴者も感情移入しやすいと想いますよ、いやマジに。
あと、想ったのですが、スペースシャワーなどのCSや、テレビ神奈川サンテレビなどの広域U局が90年代ジャパニースPOPSシーンに果たしてきた役割は大きかったのだなあ、と。
地上波では数字とれないからって音楽番組は冷遇されて、結果ボクもこういう日本の音楽シーンの胎動に気付かなかったのですね。
そんなことをいろいろかんがえさせてくれた番組でありました。

*1:現・東京スカパラダイスオーケストラ

*2:スチャダラパーこだま和文沖祐市加藤隆志BIKKEという方々、だそうです

*3:番組冒頭、茂木氏曰く「ベストだけどボクの発想としては新譜です」

*4:ティーディー/トラックダウン

*5:on air