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自滅したタイ代表(2010WC予選:日本 4−1 タイ)

タイ!

「ヒマ・トック!(雪が降ってるよ!)」
観客席の在日本のタイの人たちはともかく、ピッチ上のタイの選手たちにはまさに別世界だったでしょう。
「こんな寒いところで戦えない、早くタイに戻りたい」
本音はそう嘆いていた選手も居たかも(そんなことじゃ絶対世界には出て行けませんけど)……今朝のタイのニュースもさかんに「雪が!」を強調していますね。メディアもそれを理由にしちゃいけませんなあ。
すべては後半の10番の退場、直後の中澤の「アジア規格外のヘッド」が決まった時点で、試合としては決まり。
最後の1失点は本当に余計。目も当てられないノーマーク。
もうちょっとマシなタイ代表の姿を日本で魅せて欲しかった……黄色の王様カラー・ユニにふさわしいような。
プレー内ではタイにとって悪コンディションの中、よく走ってチェックしていたと。
しかし!最初の遠藤のFKといい、タイ代表がいまや「国際的にも通用する日本の武器」に成長した「日本のセットプレー」に対し、殆ど無策であったことが大きな敗因だと想います。
日本国内では「流れの中から点が取れない」と揶揄され続けても、国内組だけとはいえ遠藤や憲剛、阿部といったFKスペシャリストがわんさと居ますから日本には。
前半はガンバりました。同点のロングシュートを決めた選手は技巧派で、あれはフロックではありません。あそこで可能性を残していただけに後半の失速、自滅、90分ガマンして戦いきることをタイ代表も覚えなければなりません。
でもここで諦めては何にもならない。
バーレーンオマーンの湾岸中東勢と互角の戦いを繰り広げ、再び日本と戦う6月のバンコク、成長したタイ代表の姿を見せて欲しいと切に願っています。
author:匠武士
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