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映画BABEL(バベル)は凄い

バベル

本日チェンマイ初日(タイではR指定)。やはりファラン(白人)の姿が目立ちました。


この映画、仮にボクがずっと日本に住んでいたなら、この見終わった後の感慨というか、ここまでの圧倒的なリアリティを感じられなかったと想います
タイに住んで、ボクがこの国では外国人で、周りはタイ語や英語で、いろんな国の人が集まってきていて……


世界、国家、人種、国境、紛争、イスラム、武器、連鎖、無常、病い、人権、親子、
そして本当の愛情とは……(佐野元春か、ジョンレノンの歌みたいだw)
何よりいま現在、2006-2007の世界を切り取った映画であることが
高い評価を得ていくことでしょう。
今でしか出来ない、今でしか成立しない映画。
ロッコアメリカ-メキシコ、東京という空間を、ダイナミックに、しかし何の違和感も無くカットバックしていく様が見事、世界は繋がっている、ひとつなのだ、と。


菊地凛子は文字通り体当たりの演技で鮮烈な印象を残します。

坂本龍一の音楽が沁みたなあ……

何故かタイでは完全に無視され、未だにロードショーされていない「硫黄島2部作」が未見の悔しさがありましたが、この1作で見事カバーできました。

アカデミー賞の発表などで今後間違いなく盛り上がるでしょうから、今後、より詳しく研究してみたい映画です!

追記*
http://d.hatena.ne.jp/lafilm/20070326 さま
ロッコ篇ではボクもシェルタリング・スカイ思い出しました!
ジョン・マルコヴィッチとデボラ・ウインガー、傑作だったなあ。

author:匠武士
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